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  • 福川裕一

スマホで体験するベトナム・ホイアンの町並み:歴史まちづくりにおいて、コンピュータ・グラフィックスは何ができるか?

更新日:1月28日

 下のチラシをダウンロードし、地図上に置かれているQRコードのひとつをスマホのカメラで読み取り、WebVRへのリンクをタップして下さい(QRコードが特定されると黄色いボタンがでてきます)。データの展開が終わると、撮影したQRコードのある箇所の建物の内外のパノラマを、移動しながら自由自在に見ることができます。


 このような仕掛けが、歴史まちづくりでどのように活用できるのか、あるいは手間の割には役に立ちそうもないとか、ご意見をいただけると幸いです。


A4-Hoian
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 これは、2023年10月25日から11月29日まで、昭和女子大学で開催された「ホイアン日本橋展」で、デジタル展示の一環として作成したものです。




 この展覧会は、1992年以来、ホイアンをはじめとするベトナムの町並み保存に尽力してきた昭和女子大学国際文化研究所の設立30周年を記念して行われたものです。それだけでなく、2023年は日越外交関係樹立50周年にあたり、また日本橋の修復工事がまもなく始まるというタイミングで開催されました。


 外交関係樹立50周年ということでは、記念の新作オペラ「アニオー姫:朱印船が結んだ玉華姫と荒木宗太郎の恋」が制作され、ベトナムでは9月に、日本では11月に人見記念講堂でプレミア公演が行われました。11月2日の公演に先立ち、プロジェクトのリーダー・友田博通教授の最終講義があり、ホイアンなどと交流を深めてきた大田市などの関係者も、学生と共にオペラを鑑賞、アニオー姫を演ずるベトナムの歌姫の歌唱力に圧倒されました。


 展覧会では、長らくベトナムで修復工事にたずさわってきた佐賀の江島明義さんが作成した日本橋の100分の1の模型や、昭和女子大学が蒐集してきた衣装、生活小物、食生活などの資料が展示されましたが、デジタル展示にも一定の役割が期待されるという計画でした。私たち(実際に作業にあたったのはCGのセミプロ・Nisreen Zahdaさん)は、メタバース構築に邁進する友田博通教授へ3Dデータを提供しつつ、Twinmotionによるリアルな町並みの再現につとめました。その結果のひとつが上記のWebVRです。

 作業を進めながらたえず悩んだのは、実際の町並みがあるのに、町並みをコンピュータで再現することにどういう意味があるのだろうかということです。この作業は、町並みの資料をGISを基盤にしたデータベースを構築したいというベトナム側の要請から始まりましたが、デジタル化には膨大な作業が必要で、その手間とのバランスに悩みます。今回も、再現は日本橋周辺にとどまりました。この問題をICOMOSの研究会で発表したときのメモを添えます。

 さて、WebVRを使ってみて、ご感想はいかがでしょうか。なお、同じデータを使った、町並みを紹介するムービーもあります。こちらもNisreen Zahdaさんの力作です。下記のYouTubeからご覧になれます。実写と異なる意義を見出していただければとてもうれしいです。




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