福川裕一
- 2018年2月28日
妻籠宿保存50周年、 倉敷と金沢も50周年、今年は日本の町並み保存50周年
2月3日、妻籠宿保存50周年を記念する式典が南木曽会館で開催された。式典は三部構成で、第一部が記念式典。妻籠を愛する会・会長の小林俊彦さんの開会の辞、同理事の藤原義則さんの経過報告のあと、来賓からの祝辞そして感謝状贈呈が続いた。第二部は今年で42年目を迎える妻籠冬季大学講座。これが言わば記念講演で、上野邦一奈良女子大学名誉教授が「妻籠宿の保存で学んだこと、そして恩返し」と題して「講義」を行った。第三部が祝賀会。会場には、15年にわたり全国町並み保存連盟の代表をつとめていただいた林文二さんのお元気な姿もあり、最後は参加者全員が輪になって木曽踊りに興じ、記念すべき50周年を祝った。 50年前の1968(昭和43)年は、長野県の明治百年記念事業として妻籠宿保存計画が決まり(4月)、妻籠を愛する会が設立され(9月)、保存工事の起工式とその後の年中行事となった文化文政風俗絵巻之行列の第一回(11月23日)が執り行われた年である。二週間後、2月18日に倉敷で行われた全国町家再生交流会で、伊藤香織倉敷市長が「今年は倉敷の町並み保存50周年です」と挨拶され、ハッ

