福川裕一
- 2021年12月30日
7年ぶりの小諸の町並みでは、新しいプレイヤーも加わって、さまざまな動きが始まっていた
「信州歴史的まちなみフォーラム in 小諸」に参加するため小諸を訪れた。同フォーラムは「信州の歴史的町並みネットワーク小諸大会」と「北陸甲信越ブロックゼミ」を兼ねたイベントで、昨年開催予定だったが、コロナで延期になっていた。 千葉大学につとめていた時、2000年から断続的に、小諸の町並みの調査や建物活用提案などの活動をたずさわり、多くの学生が貴重な経験をして卒業していった。そして2014年6月の「脇本陣粂屋の活用に向けた調査報告会」が、小諸に行った最後だった。 小諸へ行くのは7年ぶり。その間、小諸の町並みでは、さまざまな新しい動きが始まっていた。 10月16日、集合場所の本町町屋館へ着くと、妻籠の藤原さん、松代の香山さん、熊川の宮本さんなど、懐かしい顔ぶれが集まっていた。うっかりJRの小諸までの切符を買ってしまい、少しくさっていたのだが、すっかり持ち直した(みなさんも東京から小諸へ行く時はご注意ください。軽井沢で信濃鉄道に乗り換えるのが通常ルートです)。 午前中はまち歩き。後で紹介する荒町のデリカテッセン山吹横の海應院参道から町並みの背後に並ぶお

須永真弓
- 2021年12月29日
インターン・リポート
昨年の9月6日から17日まで、筑波大学3年生の須永真弓さんが、全国町並み保存連盟事務局でインターン研修を行った。同大学・藤川昌樹教授からの紹介だ。事務所での作業のほか(このホームページが少しよくなっているのは彼女のおかげです)、関東の町並みをまわってもらった。このほどそのリポートをいただいたので掲載します(写真は本人撮影)。*リポートは10月にいただきました。掲載が大変遅れたことをお詫びします。 ❖❖❖ 町並み保存連盟にてインターンをさせていただいた、筑波大学の須永真弓です。インターン中は事務所での作業のほかに、関東の団体様のところへ訪問させていただきました。受け入れてくださった佐原、栃木、川越、桐生の皆様に厚く感謝申し上げます。体験記として少し述べさせていただきます。 ―佐原― 「小野川と佐原の町並みを考える会」の会長である佐藤さんと、同会のメンバーであり今年8月から香取市の地域おこし協力隊として働いている現役大学院生の岡田さんに町を紹介していただきました。 佐原でのテーマは「地域住民と観光客の交わり」だったように思います。まずは、岡田さんの紹

