福川裕一
- 2019年8月2日
関東ブロック町並みゼミin栃木:重伝建地区のあり方を考える機会となった
7月9日(土)、栃木で「全国町並みゼミ開催30周年記念:関東ブロックゼミ」が開催された。栃木では、ちょうど30年前の1989年7月に「生かそう蔵の街」をテーマに第12回全国町並みゼミが開催されている。今回は、来年1月に開催する第42回全国町並みゼミ川越大会のプレイベントという位置付けもあって、川越から約20名が参加。川越の衆は6月30日に鶴川座の最後の見学会を行ったばかりで意気阻喪していたが、栃木で心機一転、にぎやかなブロックゼミとなった。 午前中の町歩きでは、旧栃木役場庁舎とヤマサ味噌工場跡地の改修工事の現場を見学した。栃木市の積極的な取り組みに感心。昼食は嘉右衛門町の油伝で田楽と焼きおにぎりをいただき、午後から同じ油伝の味噌蔵前のお座敷を会場に討論集会が持たれた。 今回のゼミの趣旨は、フライヤーに次のようにうたわれている: 栃木で町並みゼミを開催して30年、嘉右衛門地区は2012年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、修理修景事業が進んでいるが、蔵の大通り・栃木本町は進んでない。重伝建地区は歴史的町並みに何をもたらしたのか? 今年度、全

