2024年は全国町並み保存連盟の設立50周年。歴史まちづくりのいっそうの発展と定着をめざし、今年の活動に取り組みます
更新日:1月24日
全国町並み保存連盟は、1974(昭和49)年、「有松まちづくりの会」「今井町を保存する会」「妻籠を愛する会」という3つの住民団体が集まって結成されました(正確には、その時の名称は「町並み保存連盟」。その後仲間が増え翌年「全国町並み保存連盟」へ改称しました)。2024(令和6)年は、それからちょうど50年目です。わが国の町並み保存に大きな役割を果たしてきた重要伝統的建造物群保存地区も来年50周年を迎えます。次の50年へ向け、歴史まちづくりのいっそうの発展と定着をめざし、今年の活動を展開します。
1)今年の第47回全国町並ゼミを、歴史まちづくりの新たな一歩を踏み出す契機と位置付け、プログラムを組みます
「全国の歴史まちづくり運動の経験交流の場」という全国町並みゼミの役割をいっそう充実するとともに、基本的な課題として制度、防災、国際協力について、それぞれ3つのセクションに分け、基調報告(問題提起)・各地からの報告・討議を行います。日時は、10月26〜27日(土・日)、会場は東京墨田区・京島にある千葉大学墨田キャンパス。京島は、戦災を免れた木造密集区域で、関東大震災後に建設された長屋を再生・活用する取り組みが行われています。これからの歴史まちづくりについて考える上で示唆に富んだ地区です。なお、1978年(昭和53年)に有松・足助で第1回を開催した全国町並みゼミは、3年後の2027年が50回目となります。
2)町並みゼミへ向けて、またその成果を受け、連続セミナーを実施します
多岐にわたる歴史まちづくりの課題を、町並みゼミだけで網羅することは困難です。オンライン、対面、ハイブリッドなどさまざまな形で月一回程度のセミナーを実施していきます。今年は、誰かのお話を聞くという通常の形式に加え、ひとつの団体が自分たちのまちづくりの課題や悩みを発表し、参加者がどうすればよいかを考える「相談会」形式のセミナーを試行します。
3)理事会・総会は「ミニ町並みゼミ」。ふるってご参加を
各地で開催する理事会・総会は、それぞれの地域の皆さんと交流する「ミニ町並みゼミ」です。コロナで中断しましたが、2022年12月の引田から再開、生野(2023.3)、東京(2023.5)、真壁(2023.12)と、充実した「ミニ町並みゼミ」を行うことできました(東京では小樽プレゼミ、真壁では関東ブロックゼミとして行いました)。今年は、3月に石見、5月に大阪で開催する準備を進めています。理事以外の方も参加できます。各ブロックで開催されるブロックゼミとあわせ、ふるってご参加ください。
具体的なプログラム等は、イベントの項ほかへ掲載していきます。ご期待ください。
Comments